楓さんは、新作のゲームで踊ってくれますよね？

大変だよ～　そのために秘密の武器があります。それは「モーションキャプチャー」です。

そうです。広い場所を用意して、カメラ 6 個を設置して、振り付けを考えてくれたダンサーさんの動きを録画します。カメラからこういうふうに見えます。

はい。でも、実際にゲーム内に楓さんの 3D モデルが動くまで、他にやらないといけないこといっぱいあります。

次回はモーションデータの処理に関してお話しておきます。

iPi （アイパイ）というソフトを使っています。

ソフトに動画を入れて、カメラの位置、ダンサーさんのスペックを設定すれば、スケルトンのアニメーションを計算してくれます。

はい。一回 4 分のダンス動画を処理するには、約 5 時間かかります。時々変な動きがでたりしますので、手で直します。その作業を含めると、一回の動画は 6 ～ 7 時間かかったりします。

性能のいいグラフィックボードがあれば、処理が速くなる。このゲームのモーション動画を処理するために GeForce GTX 1070 Ti を買いました。

オンボード GPU だと、20 ～ 30 時間くらいかかります。

処理が終わったら、モーションデータを出力してキャラのモデルに適用することができます。

iPi 内にもプレビューができます。

残念ながら、これで終わってません。　楓さんのような巫女さんはモーションキャプチャーで取れない袴、袖、ポニーテールがあるので、それにモーションを入れるのに別の処理が必要です。

次回説明しておきます。